モテるマーケティングの佐藤です。
お金をかけて(または時間をかけて)作ったWebサイトにも関わらず、そのWebサイトからの問合せや集客がなかなか増えない、といった相談をよく耳にします。
要因は色々とあります。
そもそものマーケットニーズ、商品力や競合他社の状況によってはリード(問合せや申し込み)獲得が難しい場合もあるでしょう。
しかし、その前に、あなたのWebサイトが集客できるホームページである「条件」を揃えているか?のチェックが必要です。
そこで、今回、
集客できるホームページに必要なチェック項目を4つにまとめました。
目次
1.入り口と出口に仕掛けを準備しているか?
・Webサイトへの入り口は顧客に向いているか?
入り口とは、あなたのサイトに顧客が訪問するためのルートです。
時には広告から、時には自然検索・SNSを通して、などいろいろとルートはあります。
そのルートは商材やサイトの目的によって変える必要がありますが、一番重要なのはその入口が顧客に向いていることです。
例えば、アパレル系のサイトで、ターゲットが20代の女性であるにも関わらず、新聞に広告を出しても効果は期待できないでしょう。
逆に、60歳以上の高齢者ターゲットにも関わらず、Web広告をやってもなかなか難しいと思います。
加えて、SEOで対策するキーワード、引いてはサイト内のコンテンツの選定にも注意が必要です。
メインキーワードとしてサービス内容を安易に設定してしまうと、競合に埋もれてしまい、なかなか流入は見込めません。
対策としては、実際に訪問したユーザーがどんなキーワードで検索してきたのか(検索クエリ)を把握し、そのキーワードを狙ってコンテンツを準備する必要があります。
入り口が顧客に向いているか、顧客の行動、思考とマッチしているかがキーです。
・Webサイトへの入り口は広く確保する
先ほど上げた例で新聞に広告を打っても若い女性には届かないと書きました。
しかし、これはあくまでも「想定」です。
実際に新聞に広告を出して、数字が全く伸びないという「実績」があれば新聞を使う必要はありません。
しかし、テストもせずに排除するのはとてももったいない。
使えるツール、広告、ルートは全て使ってみるべきです。
ここで大事なのは全てのルートにおいて数字を計測できるようにしておくこと。
Webなら計測ツールの活用、新聞やテレビならクーポンなどのレスポンスを図れる仕掛けと計測ツールの数字の推移を組み合わせて検証するなどして細かくチェックします。
入り口を広くすればするほど、見込み顧客となりうる「母数」は拡大します。
結果的に顧客の数は一定の確率で増えていきます。
・出口はシンプルにしてハードルを下げる
出口とは、売り手が買い手に期待するアクションです。
資料請求やメールマガジンへの登録、問合せ、商品の購入や申し込みなどになります。
一般的には名前から住所、電話番号、その他もろもろ細かい情報を求められますが、これだと登録率は下がります。
預かる項目はできるだけ少なく。
最低限の情報としてはメールアドレスのみで準備すべきです。
地域に根ざしたサービスであれば、メールアドレスと郵便番号の2つだけを登録させるのがオススメです。
郵便番号である程度の地域を把握し、メールアドレスを通して信頼関係を構築したあとに、その他の必要な情報を徐々に回収していく流れです。
2.人が見えるホームページになっているか?
・人は人に影響される
まず、Webの世界で生きている人なんていません。
すべての人間はリアルな現実社会で生活しています。
その中のひとつのツール(面)がWebサイトです。
もし、反応の取れるWebサイトを目指すのであれば、その中に必要なのは「人間性」です。
人間的な温かみや存在感があるWebサイトを目指す必要があります。
人は人に感化され、影響され、心を動かされます。
もし、Webサイトに人間味がなければ、その反応は鈍くなります。
・Webサイトに「あなた」を晒す
例えば、あなたがよく行く行きつけの飲食店があるとして、あなたが持っているイメージは何でしょうか?
メニュー?店内の内装?価格?
色々とあると思いますが、最も強いものはそのお店の店員さんの「人間性」ではないでしょうか?
Webサイトでも、この人間性を備えるべきだと考えます。
文字や無機質な写真をただ並べるだけではなく、あなた自身の顔や性格、経歴、嗜好などの人間性=パーソナリティを全面に出すことが重要です。
顧客はまずあなたのことを知ることが出来ます。
そして顧客があなたのファンになれば・・・
そのあなたが扱っているサービス、おすすめする商品を選んでくれるはずです。
3.ホームページに変化はあるか?
・動きがあれば人は反応する
ホームページを準備して、そのまま放置。ただお客さんが来るのを待っている・・・これはとてももったいないことです。
動きがなければ顧客は去っていきます。
逆に、変化を見せることができれば、顧客は反応的に注目してくれます。
閉店しない閉店セール、季節ごとの催し、新商品の発表など、これらの動きに対して顧客は反応します。
その反応がプラスでもマイナスでも、顧客の目や心が動かないよりはましです。
Webサイトやホームページでも、コンテンツを新たに増やす、キャンペーンを張るなどの「変化」をつけていくことが必要になってきます。
・積極的に顧客に会いに行く
Webサイトに変化が起きることで顧客は反応してくれますが、それは、変わったことを認識してからの話です。
まずは変化を認識させることが必要になります。
ただ、頻繁にWebサイトにアクセスする顧客を除き、顧客に変化を気づかせるのはなかなか難しいことです。
その対策としては、メールマガジンやSNSを使っての積極的な情報発信が必要になります。
つまり、こちらから顧客に会いに行くこと。
出来る限り多くの情報を様々なツールを通して発信し、顧客に変化を伝えることが大事です。
4.あなたのホームページは役に立っているか?
最後のポイントです。
それは、あなたのホームページが顧客の役に立っているか、顧客のニーズをみたいしているか。
ホームページに行っても、会社概要、サービスの概要などの基本情報が淡々と並んでいるだけのサイトで反応を取ることは難しいでしょう。
情報を探しに来た顧客の欲求を満たしてあげることが出来るかどうか。
その欲求を満たすことができれば、顧客がその場にとどまる可能性は上がります。
たとえ、企業秘密であっても、競合他社に見せたくない情報であっても、出来る限り顧客にシェアすること。
そうすることで顧客はあなたを「信頼」します。
もったいぶることなく、「与える」こと、与え続けることで、顧客はあなたに信頼を寄せます。
顧客の立場に立ち、顧客の心理を理解して、顧客が欲しがっているものを与え続けることです。
ホームページ製作の注意点
これまではホームページありきで話を進めてきました。
しかし、これからホームページを準備する方もいるでしょう。
これからホームページを作る、リニューアルする場合の注意点を書いておきます。
1.「制作」会社にホームページ作成をお願いしてはいけない
・納品という概念がホームページの質を下げる
ちょっと語弊があるかもなので解説しておきます。
制作会社にホームページ作成を依頼してはいけない、とは、ただ「作るだけ」「納品するだけ」の業者を選んではいけないということです。
事業主(依頼主)の言いなりで、言われたことをそのまま形にしたらどうなるでしょう。
Webのプロでもなく、マーケティングのプロでもない事業主が作るホームページが出来上がります。
制作業者は事業主の言ったことを形にすることが至上と考えていて、その先の数字にコミットしているわけではありません。
そうなると・・・結果は見えていますよね。
数字の取れないホームページが出来上がり、事業主には「Webは役に立たない」という気持ちが生まれます。
納品して終わりという概念でサービスを展開している制作会社は避けるべきです。
一番良いのは、マーケティングに強い制作会社。
そして、最終的な数字(売上)にコミットしてくれる制作会社です。
安易に、安いからといってテキトーに制作会社を選んでしまうと、使い回しのテンプレートで作られた無駄なホームページが出来上がります。
ホームページを作るのであれば、その先の売上も確保できるホームページを作るべきです。
ホームページ制作費はそのための「投資」です。
2.かっこいいサイトを作ってはいけない
・かっこいいとかじゃなく、数字が大事
いくらかっこいいホームページを作ったとしても、数字が生まれなければ無駄です。
かっこいいから売上が上がるわけではありません。
ダサいよりはかっこいいほうが良いかもしれませんが、重要なのは顧客にとって有益なのかどうか。
顧客がサービスの内容を理解し、価値を理解してくれるかどうかが重要です。
かっこいいの前に、その中身が大事です。
- かっこいい写真よりも、顧客にとっての価値をしっかりと読みやすい文章で記述しているか。
- かっこいいレイアウトよりも、メッセージが順序立ててストーリー構築してあるか。
- かっこいいサービス名よりも、一瞬で価値が伝わるサービス名になっているか。
あなたの価値は、顧客に伝わって初めて価値になります。
大事なのは読みやすさ、伝わりやすさです。