
モテるマーケティングの佐藤です。
ここ最近、「広告」の仕事が増えてきました。
広告と言っても、どの枠にどの素材を充てるのか?とかではありません。
企業の強み、目的、問題、課題、内部リソース、市場の状況、などを加味し、「広告の効果を最大限に発揮させる」ことが仕事です。
宮崎ではマーケティングという言葉が通じません。
これは、僕たちマーケティングに携わる人の努力不足もあるでしょうが、本来マーケテティングが必要な企業側の危機感の無さも原因のひとつです。
「今、生活できているから問題ない。」
そんな危機感の無さが「学習」の必要性を潰している。
だからこそ、東京・大阪・福岡はもちろん、おとなり鹿児島や熊本にも年々差をつけられている。
目次
去年の素材を去年と同じ予算で打つなんて中学生でもできる
僕は以前、地元の広告代理店で働いていました。(といっても10年以上前の話)
テレビのタイム枠やスポットを売り歩く。
お得な枠があるのでCMやりませんか?素材はありますよね?的な。
ソリューション(解決策)ではなく、手段を売っていた。
そこにマーケテティングの要素は無く、効果測定もできないので効果検証もできない。
CMを何本どこに流したか。流れたという事実だけで満足するよう仕向ける仕事に疑問を感じて、その仕事を辞めました。
で、Webマーケテティングの道に進み、今があります。
代理店が悪いと言っているわけではありません。
その仕事に疑問を持たないクライアント側にも問題があるし、引いては媒体にも問題がある。
企業が広告で達成すべきコトと代理店(媒体)が提供する広告の間にギャップが存在し、それを「しょうがない」で片付けている。
そしてそれが地域レベルで常識化してしまっている。
本来であれば、効果を追求すべきであり、効果を測る必要があるはずです。
その効果検証の結果、昨年はこうだったから今年はこれで行きましょう。的な「改善」が生まれるんです。
顧客を知らないから、なにをやってもうまくいかない
実際にクライアントと話していて気付くことがあります。(特にWebに疎い企業)
それは、お客さんのことが見えていないということ。
よくそれで事業が成り立ってるな、と思いますが、、、。
顧客が何を考え、何を欲し、何に期待しているのか?どんな悩みを抱え、どんな夢を持っているのか?
それらを把握していないかぎり、マーケテティングはうまくいきません。
それでも事業が成り立っているのは、これまでの経験値を活かし、無意識に(根拠なく)これまでと同じことを繰り返しているからだと思います。
しかし、この時代、人々の嗜好は分散化し、小さな単位のコミュニティが乱立し、価値観は多様化しています。
その変化のスピードは10年前とは比べ物にならないほどに進んでいます。
個の時代です。「個」が成り立つようになると「マス」の力が弱くなってきます。つまり、テレビや新聞が効かなくなります。
もちろん、すべての県民がそうなっているわけではありません。
一定の割合で感度の低い人間(いわゆる情報弱者)が存在します。その人達にはこれまでと同じようにマスは響きます。
それでは、自社のターゲット(顧客)は「個」に向かっているのか?それとも情報弱者のカテゴリーに属しているのか?
それを把握せずに広告を打ったとしてもダダスベリするのは目に見えています。
広告効果を左右するいちばんのポイントは企業側の努力
一般的に広告を扱うのは広告代理店です。
企業側からしたら「業者」です。
広告を業者に投げるわけです。
僕がクライアントといっしょに仕事をする場合、業者という立場ではなく「パートナー」として仕事をします。
違いは結果に対するコミットのレベルです。
パートナー、言い換えると共同経営者としての目線・動きで仕事をします。 (なので多くの事案を抱えることが出来ないのですが・・・)
さて、業者と共同経営者、どちらが本気で結果を追いかけるでしょうか?もちろん、共同経営者です。失敗したら死ですからね。
でも今、広告を扱う人のほとんどが「業者」です。
結果を求める広告主としては、どうすべきなのでしょうか?
答えは「積極的にマーケテティングに向かう努力」です。
業者に丸投げせず、積極的にマーケテティングに関わることです。
マーケテティングを学び、マーケテティングと自社で培った経験値を結びつけ、それを業者に理解してもらう。
そうすることで、その業者の仕事の質も上がっていくでしょう。おのずと結果もでるはずです。
※ただし、業者からしたら、よく口を出す面倒くさいお客さん、と見られる可能性大です(笑)
広告の前に、まず大事なのはこの3つ
大事なのは、この3つです。
- 自社の強みや果たすべき結果を理解すること
- 顧客のことを理解すること
- マーケテティングに積極的に参画すること
これらを深く深く捉え、広告を打ってくれる業者と共有し、成果にコミットしたうえで「広告」を出す。
この当たり前のことができていないのが、宮崎の現状です。
僕はこれを変えていく。
それこそが僕のミッションです。